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執筆者の写真georgenagao

パーソナルカラーの歴史

更新日:2021年12月22日


自分の肌や目の色をじっくり観察してみたことはありますか?

同じ日本人でも、一見違いがないように見えて、実は一人ひとり微妙に異なった色をしています。

それにともない「似合う色」「似合わない色」も一人ひとり異なるというのが、パーソナルカラーの理論。

今回はパーソナルカラーの歴史についてお話します。

パーソナルカラーとは?

パーソナルカラーの起源はさまざまな説があります。しかしパーソナルカラーを 語るときに、絶対に登場するのがイッテンとドアです。

1923年、アメリカのロバート=ドアが、ブルーアンダートーン(青みよりの色)と イエローアンダートーン(黄みよりの色)を基本とした調和論を発表し、その考えをもとに作成したカラーキープログラムが、ファションやインテリアなどの 多分野で成功し、パーソナルカラーの起源のひとつとなったのです。

イッテンは著書で「自然界の四季の中に色彩の源があり、 調和があり、その意味するものを観察するべきである。」と説いています。

まずパーソナルカラーの最も基礎になったのが、ロバートドアの2分類法であり、 それを基に4シーズンを提唱する人が、イッテンの考えをよりどころに、色を4分類に したと考えるのが、一番考えやすいのではないかと考えます。

■カラーコンサルタント

アメリカでは1940年代くらいに、すでにカラーコンサルタントという職業が 存在していました。

発色彩学者フェイバービレンもその一人です。当時は色彩調節 が行われ、対象物は、工場や公共施設,一般住宅です。

色彩調節の効果が認められると、色彩の効果的な利用が、服装やメイクにも 取り入れ始められ、ファッションコーディネーターたちが、顧客を対象に 色彩調和が中心のカラーアドバイスを積極的に行うようになりました。

またアメリカのスザン・ケイギルは、肌,目,髪の色などから、その人に適している 色を探し出す手法を開発しました。

1960年の大統領選挙において、ケネディ候補は、カラーテレビ出演に 際して、色彩の効果をうまく利用して自分をアピールしたという話はよく耳にします。

これ以降、アメリカの政治家たちは、 専用のカラーリストを雇い、有権者に好印象を与えるように努めました。

1970年代はじめ、企業でも、「イメージ戦略」の重要性を認識するように なり、特に接客や取引のように、対人や対企業の折衡を行う場面では、 「イメージ戦略」が効果的であることを認識され、男性の間でもパーソナルカラーへの 関心が広まりました。

これを背景に、カラーコンサルタントはビジネスとして大きく 発展しました。(例:どのような色が効果的かをアドバイスする。) ちなみに「パーソナルカラー」という言葉が登場したのは、70年代に 入ってからです。

1980年代になると、ゲリー・ピンクニーが、カラー分析の4シーズン法を創案しました。

ファッションアカデミーで講座を開講しましたが、これが大ヒットしました。

更にキャロルジャクソンは、パーソナルカラーの教本となる 「カラー・ミー・ビューティフル」を出版しました。

この本が 世界的に大ヒットし、ついには日本にもパーソナルカラーが上陸したのです。

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